ぼくはこんなリーフを創ってきた

CONTENTS


<はじめに>
これまで切手展に出品してきた作品中のリーフ及び未発表のリーフを毎週掲載
予定

<第1回 2005.03.13>
「長崎の外国郵便」から

私製葉書許可以前の使用例のうち,封書料金を貼付した正規使用例と葉書料金のみ貼付したため不足扱いになったもの。


<第2回 2005.03.20
「小判切手」から
新小判5厘のリーフ。今頃は東京の空の下か。この切手は100面版と400面版で区別できる。ブロックだとガッター間隔が違うのが一目瞭然。自慢は目打の初期使用。13目打は明治22年10月,12目打は明治25年の使用。400面版の初期は13目打で最下段の左の田型,濃色。12目打の登場を経て,後期13目打の頃は刷色も淡いものに変わっていく。使用済だとその間の使用データがわかるので,説得力が増す。初期使用他の詳しいデータは4月に「ていぱーく」でごゆっくりごらんください。

<第3回 2005.03.27
「UNZEN」から
JAPEX2004に出品した「UNZEN」のタイトルリーフである。最近の傾向として,マテリアルは置かないようだが,ワンフレーム展16リーフでは,1リーフは貴重な展示スペースである。雲仙をイメージしやすい絵はがきを配置した。この風景は今でも現存し,この道路の突き当たりは新湯ホテルである。また,タイトルリーフには,作品の構成を示すのが不可欠であるが,このリーフのように表形式のほうが好まれる。


<第4回 2005.04.02>
「小判切手」から
全日展2005も近づいてきた。出品作品から旧小判3銭のリーフを紹介する。変化をつけるのに難しい額面である。2段目3段目の6枚の抹消印のうち4枚までが長崎局のもの。下3枚のうち2枚は,「嶋」と「島」の字体違い。


<第5回 2005.04.09>
「小判切手」から
全日展2005の作品のタイトルリーフ。展示プランにはフレームごとの構成を色分けしてみた。5厘使用の外信使用葉書は,これ以外存在しないので,状態云々は仕方のないところ。


<第6回 2005.04.16>
「小判切手」から
20銭は初期13目打の最大ブロックがこの6枚というのを聞き,なんとか入れてみた。


<第7回 2005.04.23>
「Showa Series」から
明日まで会期であるシドニーで開催中のPacific Explorer2005 World Stamp Expo出品作品から,使用例のページ・郵便種別のリーフの展示。3フレームまでが製造面で4フレームからが使用例の展開。単片2リーフの後,1・2種便のリーフが続き,このリーフが来る。無理矢理三つのマテリアルを詰め込んだ。これもリーフ制限のゆえ。


<第8回 2005.04.30>
「Showa Series」から
先週に引き続き,シドニー展の作品から。製造面のページ。昭和切手の未発表の定常変種はまだまだ多い。銭の字下線つきは私が発表して日専にも採録されるようになったもの。その横に並べた使用済カットは,往年の「日本フィラテリー」の表紙を飾ったもの。PHILA TOKYO81国際切手展で外国切手の定常変種をブロックで示した作品をみていつかこんな作品を作りたいものだと思ったものだが,それから24年してやっとできた。


<第9回 2005.05.07>
「Showa Series」から
先週に引き続き,シドニー展の作品から。使用面のページ。香港占領地の初期と後期のカバーである。上は,日本切手使用開始日の使用であり,昭和切手の他に当時台湾にあった田沢型昭和白紙切手も持ち込まれた証拠になるもの。日本関連地域専門型録2005によると,昭和切手3銭は1944年1月22日から使用になっているが,誤植か。あるいはこのカバーが後消か。下は封書7銭時期の後期の3倍重量便の書留便である。このカバーの使用約1ヶ月後の4月16日から封書3円書留5円という高額なものになった。


<第10回 2005.05.14
「UNZEN」から
JAPEX2004に出品した「UNZEN」の第8リーフである。この8リーフまでが季節局時代である。タイトルリーフである。伝統郵趣では使いにくいカバーだが,当時発売の切手の在庫を物語るものとしてこの作品中では貴重なマテリアル。


<第11回 2005.05.21
「UNZEN」から
先週に引き続き,JAPEX2004に出品した「UNZEN」からの12リーフ目である。パレスチナという宛先が珍しい所へあてたもの。リーフの解説を参考にしてもらいたい。